2025.08.20
25年目の感謝。地域と社会へ、映像でできること
≪繊維の街としての歴史と街の表情≫
大阪市中央区中大江地区。――大阪城の西側に位置するこの街に今から24年前にサイズビジョンは誕生しました。
サイズビジョンがある大通り沿いには官庁の建物やオフィスビルが立ち並びますが、更に西に入ると大阪城を校下とする創立100年以上の歴史のある小学校や緑の茂る公園があり、違う表情を見せてくれます。
かつて大阪の中大江地区といえば、繊維の街として全国にその名を知られた場所で、
反物や生地を扱う店が立ち並び、繊維の街として賑わった名残は、今も街の一角や人々の記憶に息づいています。
都市の真ん中にありながら、暮らしと産業の歴史が折り重なった独特の風情が、この場所の魅力です。
サイズビジョンがある大通り沿いのオフィスビル周辺や裏筋にも、かつてのにぎわいを物語るように、ところどころに古い町工場やテーラーメイドの商店や建物が残ります。
≪新しい共存のはじまり≫
そして近年、この街にも新しい変化が訪れています。
大通り沿いや住宅街の一角に次々と新しいマンションが建ち、これまで長く住んできた人々に加え、外から移り住む人々の姿が増えました。
老舗商店や地域行事を守り続ける方々と、新しく加わった住民とが少しずつ交わり、これまでにない新しい共存の形が生まれ始めています。
伝統と変化が同居するこの街の姿は、まるで過去と未来が一緒に歩み出しているようにも見えます。
朝は通勤する人々が行き交い、昼には子どもたちの元気な声が響き、夕方になると公園でくつろぐ家族やジョギングを楽しむ人たちが見られる――そんな都会と生活が心地よく溶け合う場所です。
地区の中心にある中大江公園は、地域の“心の広場”とも言える存在です。
春には桜が咲き誇り、夏には盆踊りや伝統あるお祭りが行われ、秋は落ち葉が足元を彩ります。冬の朝の澄んだ空気もまた格別です。
長年この街に通い続ける中で、私たちは季節ごとの光や音、空気感を自然と記憶に刻んできました。
≪24年間で得た気づき≫
サイズビジョンがこの地で創業したのは、24年前のこと。
映像制作という仕事を生業にしながら、日々は目の前の案件やお客様とのやり取りに追われ、地域に目を向ける余裕はほとんどありませんでした。
けれども、年月を重ねるうちに、ふと気づく瞬間が増えていきました。
たとえば、まだ朝日が昇りきらない時間に、公園で清掃をしている方の姿を見かけたとき。
毎朝店先に立ち「おはよう」と声をかけ、通学路の小学生たちの見守りをする店主の笑顔に出会ったとき。
学校行事で荷物を運ぶ保護者の方々や、自治会のイベント準備に汗を流す人たちを見たとき。
これらはニュースにもならない日常の一コマですが、この街が繫栄し、長く愛され、支えられている理由を雄弁に物語っていました。
さらに、地域の行事にも触れる機会が増えました。
夏の盆踊りでは、地域の子供会、PTA、自治会の方々が櫓の装飾からジュース販売のお手伝いをしたり、お祭りでは、伝統の太鼓を学校ぐるみで小学生に伝え、音とともに神輿が町内を練り歩き、沿道には笑顔があふれる。
オフィスビルが立ち並ぶ大通りも、この日ばかりは、賑やかな子供たちの掛け声が鳴り響きます。
≪地域に向けた新たな挑戦≫
こうした光景を見ていると、私たちは自分たちの仕事と地域の営みが、意外な形でつながっていることに気づかされます。
私たちの仕事が直接地域と関わることはありませんが、人々の思い出や出来事を形として残す力を持っています。
もしその力を少しでも地域や社会のために使えたなら――そんな想いが、いつしか胸に芽生えるようになりました。
これまでは、私たちの視線は会社としての成長や、お客様との信頼関係の構築に集中していました。
それはもちろん、今後も変わらない大切な使命です。
ですが、25年という節目を迎えようとする今、私たちの視野は少しずつ広がっています。
これからは、地域貢献活動、ひいては社会全体への貢献にも目を向け、映像を通じた新しい役割を担っていきたいと考えています。
その第一歩として、25年を機に次の50年に向けて地域に根ざした企業体質を築くべく、会社として例えばこんな地域貢献をはじめてければと考えています。
〈25年に向けた地域・社会貢献プラン〉
地域清掃やボランティア活動への参加
会社周辺の清掃や地域活動に参加し、環境美化や地域行事に貢献。
地域の魅力発信映像の制作
中大江をはじめとした街並みや行事を短編動画として撮影・編集し、インターネット上で公開。地域外の人にも魅力を伝える。
地元小・中学校との映像ワークショップ
映像の作り方や表現の楽しさを子どもたちに体験してもらい、クリエイティブな学びの機会を提供。
地域イベントへの撮影協力
祭りや文化活動の記録映像制作を支援し、行事の記録と発信をサポート。
社会的テーマを扱う短編映像制作
環境問題、福祉、教育など、地域や社会が抱えるテーマを映像で発信し、関心と理解を広げる。
≪感謝と未来への歩み≫
こうした活動を通じて、映像制作会社としての専門性を活かしながら、地域や社会の“記憶”と“魅力”を未来につないでいくことが、私たちの新しい使命だと考えています。
この街に根を下ろし、変化と歴史を共に歩んできたからこそ、私たちができることがあります。
繊維の街としての誇りを受け継ぎ、新しい住民との共存を見つめながら――サイズビジョンは、映像という手段で人と地域と社会をつなぐ役割を果たしていきます。
24年間の感謝を胸に、そして25年目からの新しい挑戦へ。
これからも中大江の空気を感じながら、――映像で、日々の営みを未来へと紡ぎ続けます。
m.hirao