2025.09.30

ビジネスにおける守破離

先日、映画「国宝」を見に行こうと思い妻を誘ってみた。

妻曰く・・・「結婚してから2人で行くのは初めてやね。」

まさか!と思いつつ過去25年程記憶をたどってみた。

確かに子供が生まれてからは2人で行った覚えがない。そもそも映画の趣味も合わず・・・

少々気まずい空気感の中、ポップコーン・飲み物等用意しながら鑑賞した。

 

「歌舞伎をこんな風に表現するんだ!」

これがまず見終わっての感想。

特に舞台上のシーン、様々な角度のカットの積み重ね、その美しさに魅了され、

新しい歌舞伎の表現を感じた。

歌舞伎役者ではない俳優が演じられる事で、プレッシャーが凄かっただろうとも思う。

 

過去、日本伝統文化である、能、狂言、各種舞台の撮影に数回携わらせて頂いたが、

稽古から緊張感張りつめ、場の空気感が凄かったのを良く覚えている。

演者や関係者が舞台で見せる思いや、考え方を感じながら撮影したのを思い出す。

人に何かを見て頂く事の責任を教えて貰った。

 

それに、舞台に立つ人は姿勢が良く体幹が強い。

長時間のインタビューをしていても、収録中に体が動く事が無く、カメラフォローの必要が無い。

微動だにせず!とはこういう事かも、と感じた。

 

その仕事の中で守破離という話が出た。

守破離とは、日本の伝統芸能等の、修行における段階を表す言葉、

は、師匠や先人の教えや型、ルールに忠実に従い、基本を徹底的に学ぶ事。

は、師匠の教えを極めた上で他の良いものを取り入れて心技を発展させ既存の型を打ち破る事。

は、身に付けた型や流派から離れ、独自の新しいものを生み出す事。

師の型や自身が作り出した型を踏まえつつ、最終的には型から離れて独自の境地を目指す。との事

 

これをビジネスに置き換えると。

守とは・・・最初は先輩・上司の教えを元に社会のルールや約束事を忠実に守る段階

会社においては、社員にまず取り組んで頂く事。

仕事の進め方を正確に理解する。(基礎を守る)

 

破とは・・・経験をもとに、より良いやり方を模索し、改良・工夫を加える段階

業務プロセスの改善や他のやり方を取り入れ行動を起こす。

望まれた事、期待に応える為に変化して行く事(殻を破る)

 

離とは・・・自身で新たな価値を生み出し、回りに影響を与えるリーダー的な存在になる段階

顧客や社会に必要とされる) 

 

どのくらいの期間迄をとするのか。

中堅社員には破・離を任せられる社内環境を何処まで作れるか。

当社の業務はクリエイティブな物作り。

「型破り」と「形無し」の 違いを理解し型をきちんと学び、まずる事は、

どんな職位種でも、人と人が仕事を進める上で一番大切な事。

破・離に進む為に土台となる非常に大切な「守」。

基礎が出来ていれば先に進みどこかでつまずく事になっても立ち戻れる。

 

ひとりひとりにそんな土台をしっかり作ってもらい、

たくさんの個性を大切にし、作品に活かしていきたいと思う。

 

映画の帰り、妻に感想聞いた所、前評判に支配されすぎで、気になる事ばかり指摘・・・

 

映画の見方はひとそれぞれですが、私は良い刺激を頂けた事に感謝。

 

s.mori