2025.05.29

コミュニケーション向上シリーズ 第1回  「傾聴力」-相手の話を深く理解する

はじめに

このコラムで、誰に、何を、伝えるか。私たちの映像制作という仕事において最重要なオーディエンス像とそのゴールが見えず記事を書くのに時間がかかっていましたが、勝手にオーディエンス像を描きました。

それは、新入社員さんに向けた情報提供をし、円滑で素敵な社会人生活を送られることを願った情報にします。また自分自身でも再認識できる情報を心がけます。

まずは私たちの日常生活において、不可欠な「コミュニケーション」をテーマに絞りました。

 

みんな知っているコミュニケーションの重要性

仕事でも私生活でも、人との関わり合いをスムーズにし、より良い人間関係を築くためには、効果的なコミュニケーションが鍵となります。特に、自分自身の生きがいを充実させ、笑顔でいられる人生を送るためには、コミュニケーション力を高めることが重要です。

 

とはいえ、「コミュニケーション」という言葉の意味はわかるけど、なにかふわっとした認識ではないでしょうか。

そこで「コミュニケーション」を形成する代表的な5つの要素を、「コミュニケーション向上シリーズ」とし全5回シリーズで紹介します!

 

第1回: 「傾聴力」- 相手の話を深く理解する

コミュニケーション力を高める上で最も基本となるのが「傾聴力(けいちょうりょく)」ではないでしょうか。

傾聴力とは、話し手の言葉だけでなく、その感情や意図を理解しようとする力のことです。

ただ耳を傾けるだけでなく、相手の話に寄り添い、その人が本当に伝えたいことを捉える能力です。では、なぜ傾聴力がそんなに重要なのかを紐解きましょう。

 

傾聴力の重要性を知ろう

01.信頼関係の構築

人は自分の話を真剣に聞いてくれる人に対して、自然と信頼感を抱きます。傾聴力を持つことで、人との間に深い信頼関係を築くことができます。

02. 相互理解の促進

話を聞くことで、相手の考えや感情、価値観を深く理解することができます。これにより、誤解を避け、より良い関係を築くことが可能になります。

03.問題解決の助け

相手の本音を理解することで、問題の真の原因を見つけ出し、より効果的な解決策を見つけることができます。

 

傾聴力を高めるには、まずは自分の話をすることよりも相手の話を聞くことを優先し、相手の言葉に耳を傾ける意識を持つことが大切です。また、相手の話に共感し、理解しようとする姿勢も重要です。相手の話に対して、適切な質問をすることで、さらに深い理解を示すこともできます。

 

傾聴力低下のサインに気がつこう

さらに、「傾聴力」が低下しているサインに気づくことも大切です。

これは自分自身でこのコラムを書きつつ本当にふとやってしまいがちで、しかも、人間関係が致命的に崩壊してしまう恐れがあるものです。

それでは、コミュニケーションにおいて、自身の傾聴力が弱まっているかもしれないサインを以下に紹介します。

 

01.相手の話を遮る

自分の意見を先に話したくなることがありますが、これは相手の話を十分に聞いていないサインです。

02.内心で反論を考えている

相手が話している間に、どのように反論しようかと考えてしまうことも、傾聴していない証拠です。

03.他のことに気を取られる

相手の話を聞きながらも、心や視線が他に向いてしまうことは、集中して傾聴していないことを意味します。

04.感情的になる

これはビジネスにおいては正直最悪です。相手の話に対してすぐに感情的に反応してしまうと、冷静に内容を受け止めることができません。しかも相対する人と関係性が崩壊し、誰からも見向きされなくなってしまいます。

さいごに

傾聴力を高めるためには、相手の話に全神経を集中させることが重要です。

自分の考えや感情を一旦脇に置き、相手の言葉、声のトーン、非言語コミュニケーション(言葉を頼らないコミュニケーション)に注意を払いましょう。

相手が真に伝えたいことを理解しようとする努力をすることで、傾聴力は自然と高まっていきます。

 

傾聴力を高めることは、コミュニケーションの質を向上させるだけでなく、自分自身の人間関係を豊かにし、生きがいを感じる人生を送るための重要なステップです。傾聴は、相手に対する最大の敬意を示す行為であり、相手からも同様の敬意を受ける基礎となります。

 

このシリーズを通じて、皆さんがコミュニケーション力を高め、より充実した人生を送ることができるようになることを願っています。

次回、コミュニケーション向上シリーズ「第二回 共感力」お楽しみに!